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足利義政
 足利義政(1436–1490)は、室町幕府第8代将軍であり、将軍としての政治的実績よりも、東山文化の庇護者として文化史に名を残しています。
 義政は銀閣寺(慈照寺)を建て、そこを拠点に多くの文化人を集めました。この文化はのちに「東山文化」と呼ばれ簡素で枯淡な美を重んじる日本的な美意識の原点の一つとなります。
 義政は「同朋衆(どうぼうしゅう)」という芸術の専門家を側近に置き、茶の湯・能・書・絵画など多方面の文化を愛好・奨励しました。
 特に、村田珠光(むらた じゅこう)という僧侶が義政の周囲にいたことで、珠光が大成した「侘び茶」が生まれる基盤ができました。
 村田珠光は、後の千利休に連なる「わび茶」の始祖とされます。
 
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