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和久傳の新たなる挑戦。
京町家の外観に、モダンな内装。
カウンター席・ダイニング・テーブル席個室
昼
彩菜肴(さいさいこう) 6,300円より
11:30~14:30(最終入店13:30)
夜
会席 12,600円より
おまかせ 18,000円より
17:30~21:00(最終入店20:00) |
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和久傳の挑戦 「ミセス」2005年7月号より
今春、京都「室町和久傳」が堺町の町家に移って新たにスタート。自然を生かした町家のたたずまいやそこでの料理を通して、和久傳の新しい試みに注目します。それは日本料理の世界に吹き込む一陣の涼やかな、風。 |
町家に見つけた京都
室町和久傳
京都・中京区。まだまだ町家のたたずまいが残る堺町通り。うっかり通り過ぎてしまっても不思議ではない様子で、新しい「室町和久傳」があります。通りに面した入り口に足を踏み入れ、そのまま路地を思わせる通路を進むと、景色が一変、庭の緑豊かな料理店が現われます。京都の町家ならではの演出です。
町家は通りに面した"見世"の間に品物を置いて商いをし、奥に部屋を続けて住まうという、職住一体の都市住宅です。一列に並んだ部屋の脇には、入り口から裏庭を一気につなぐ長い"通り庭"と呼ばれる空間があり、ここを人が靴を脱がずに行き来し、風が通り、吹き抜けにした天井から明りをとるという、合理的な精神がみごとに象徴された空間でした。
「室町和久傳」が新しくなるにあたって、町家の何を生かし、何を必要としなかったか、訪れてみるときっとおわかりでしょう。
「室町和久傳」が新しい舞台に町家を選んだのは、そこに京都の文化が息づいているからでした。数奇屋でも禅寺でもない、町家が生きてきた京都。町家のよさをこれからの50年、100年後にも伝えていきたいと、女将の桑村綾さんは改装に取り組みます。設計を気鋭のインテリアアーキテクトのアシハラヒロコさんに、施工の指揮を数奇屋建築で知られる中村外二工務店の中村義明氏に依頼。町場の大工や左官、洗い屋、表具屋などと細かく分かれた職人たちの仕事を結集し、町家は現代にふさわしい新しい姿でよみがえりました。「自助努力」と桑村さんは言います。「行政など誰かを当てにするのでなく、自分でやるから責任も違ってくる。本気になるんです。」 |
和久傳
丹後峰山の老舗料理旅館であった「和久傳」から出店。昭和57年、高台寺にあった数奇屋造りを譲り受けて、料亭「高台寺和久傳」を構え、料亭で供するかに焼きで一躍名前が知られるようになる。その後、室町に「室町和久傳」を置いて若い年代層にも人気を広げ、大徳寺脇に出した「紫野和久傳」では"陶筥弁当"をはじめとする、お土産のつくだ煮や和菓子の"おもたせ"を販売。最近野菜料理を中心にした"典座(てんぞ)料理"を始めたばかり。平成9年には、JR京都駅のリニューアルを機に、JR京都伊勢丹の最上階に「京都和久傳」を出店。一流料亭が駅に出店するというので話題になった。時代が要求するスピード感やセンスをとらえ、オリジナリティ豊かな試みで日本料理のシーンに新しい風を送り続けている。 |
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