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後水尾天皇（ごみずのおてんのう、1596年6月29日〈慶長元年5月1日〉–1680年9月11日〈延宝8年8月19日〉）は、日本の第108代天皇で、在位期間は1611年から1629年までです。父は後陽成天皇、母は近衛前子（中和門院）です。
娘である和子（東福門院）が江戸幕府2代将軍・徳川秀忠の子、徳川家光の正室として嫁いだことを契機に、幕府との関係が強まったものの、「紫衣事件」など幕府と朝廷の軋轢もあり、自発的に退位したとされます。
退位後も院政を敷き、上皇として朝廷に強い影響力を持ち続けました。
後水尾天皇は文化人としても知られ、特に書道や和歌、茶道、美術に深い関心を持っており、宮廷文化の復興に尽力しました。彼の影響で「寛永文化」が花開いたとも言われています。
紫衣事件 627年、幕府が朝廷の僧侶への紫衣授与（高位の僧への法衣授与）を規制した事件です。これは幕府が宗教・政治両面での統制を強化しようとする動きの一環でしたが、後水尾天皇はこれに反発し、結果として退位へとつながったとされています。
後水尾天皇は非常に感受性豊かで美意識の高い人物として知られ、絵画や詩文にも才能を発揮した。後水尾天皇の時代の宮廷文化には、のちの元禄文化の源流が見られると評価されることもあります。 |
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