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正親町天皇（おおぎまちてんのう、1517年5月29日 - 1593年2月6日）は、第106代天皇で、在位期間は1557年から1586年までの約29年間でした。
父である後奈良天皇の崩御に伴い、1557年に践祚（皇位継承）しましたが、当時の宮中は財政的に困窮しており、即位の礼を挙げることができませんでした。しかし、1559年に安芸国の戦国大名・毛利元就とその子・隆元から即位料や御服費用の献納を受け、翌1560年に正式に即位の礼を執り行うことができました。
正親町天皇の在位中は、戦国時代の混乱期にあたり、織田信長や豊臣秀吉といった戦国大名との関係が重要でした。特に、信長が京都に進出した際には、天皇は信長を朝廷の要職に任じるなどして協調関係を築きました。また、秀吉の時代には、天皇は秀吉の天下統一を支持し、朝廷の権威を背景にその正当性を高める役割を果たしました。
1586年、正親町天皇は皇子の誠仁親王に譲位し、太上天皇（上皇）となりました。その後も上皇として影響力を持ち続け、1593年2月6日に崩御されました。
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